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熊本県北の宝もんバックナンバー

更に観光を満喫するのにおすすめの「体験もの」をご紹介するコーナー。今回は「蓮華院誕生寺奥の院で座禅を体験」です。熊本県北の魅力が体感できますョ!

雑念が消えて、身も心もすっきり。

「一願成就」「厄ばらい」などで知られる別格本山蓮華院誕生寺は、皇円上人(こうえんしょうにん)を宗祖とする真言律宗のお寺です。
奥の院は、玉名市の本院から車で15分ほど行った山中に、皇円上人入定(にゅうじょう)800年遠忌(おんき)にあたる昭和53年に建立されました。遠忌とは、50年忌以降、宗祖などの徳をしのんで50年ごとに行われる法要のこと。
比較的新しい寺院ですが、護摩(ごま)堂、楼門、五重塔と、建物はどれをとっても荘厳で、重厚な造り。境内の坂を上がりきったところには、高さ13mもある皇円大菩薩の大仏があります。また、ここ奥の院は、毎年11月3日に行われる秋の大祭で、大相撲の横綱が土俵入りを奉納することでも知られています。

心経門

入り口にある心経門(しんぎょうもん)。五重塔が円の中に見えて絵になります。

五重塔

威風堂々とした立派な五重塔。近くで見ると本当に大きい…。

「誕生寺」という名前の由来

ところで「誕生寺」というのは、この地で皇円大菩薩が誕生したことにちなんだ名前。1074年に玉名で生まれ、幼い頃から比叡山で修行したという皇円上人は、学徳に秀でていて、平安時代の歴史書「扶桑略記(ふそうりゃくき)」を編纂したと伝えられる方だとか。晩年は、若い法然上人に教えを授けたほどの高僧だったといいます。法然上人といえば、教科書にも出てくるほど有名な浄土宗の開祖。そこから想像しても、とてつもなく偉い方だったんですね。

壮大なスケールを誇る敷地

奥の院を中にはいるとすぐに、世界一の大梵鐘(ぼんしょう)があります。重さはなんと37.5トン!毎日、早朝6時と昼12時に鐘の音を聞くことができます。奥の院の中庭は広大で、木々の緑が目にしみるほど。その先には、高さが日本で3番目という大きな五重塔がそびえています。(お寺に入るには拝観料:大人200円、小人:100円が必要)
美しい庭園の景色を見て澄みきった空気を深呼吸すると、それだけでも癒され、日頃の悩みやストレスが軽くなっていくような気がします。ここ奥の院では、"五重塔の中で修業体験ができる"ということで、副院代の吉田英宏さんの案内でさっそく中へ。

大梵鐘

世界一の大梵鐘。ものすごく大きくて凄い迫力!

壮大な敷地

敷地内の建物はどれもスケールが大きい!

副院代のお話によると、五重塔の各層は下から順に「地大」「水大」「火大」「風大」「空大」そして、全体を「識大」といい、六大より成り立っているそうです。一層は本堂になっています。二層は水や墨を使う写経道場、三層は火を焚く護摩(ごま)道場、四層は風のように移ろいゆく肉体と人生の本質を見つめるという座禅道場。今日は、事前に申し込んでおいた座禅の修行を、この四層で受けるとのこと。一層で僧職の方からお香の粉を手のひらにのせていただき、頭や体にすり込むと、ほのかに漂ういい香り。輪袈裟(わげさ)を首に掛けると心の準備も整い、すっかり修業モードになってきました。

阿字観(あじかん)

阿字観(あじかん)

階段を上がり、いざ、四層「風大」の阿字観道場へ。シ?ンと静まり返った厳かな雰囲気にちょっと緊張しながら、副院代のお話に聞き入ります。誕生寺では座禅のことを「阿字観(あじかん)」といいますが、阿字観とは“阿の字を観想する”という意味で、「阿」というのは大日如来のことだとか。正面にかかげてあるのは「阿」のサンスクリット文字、丸く描かれているのは月の光を表わし、仏様の智慧の光の象徴なのだそうです。

いよいよ座禅体験のはじまり

半ヶ座(はんかざ)と呼ばれる形に足を組んで円座に座り、両手を左右の腿の上において背筋を伸ばし、薄目を開けた「半眼(はんがん)」の状態で1mくらい先を見るのが阿字観の正しいポーズ。深呼吸を繰り返して息を整える「調息(ちょうそく)」によって、意識を呼吸だけに集中していきます。次に、呼吸を“ひと?つ、ふた?つ…”と心の中で数え、八つまで数えたら、また一つに戻ることを繰り返しながら、心を鎮めていきます。これは「数息観(すそくかん)」というのだそうです。

数息観を続け、やがて深い瞑想状態になると「月輪観(がちりんかん)」といって、月の輪郭だけが心に現れるといいます。それは、仏様が自分と一体となり、心が仏様の光で照らされているような安らかな境地。そうか、仏様を心で観るから、ここでは座禅のことを「阿字観」というんだ…と納得。仏様と一体となれる月輪観までは到達できなかったものの、座っているうちに脳からα波が出ているような心地よさを体験し、モヤモヤ?っとしていた心が晴れて、身も心も浄化されたような気がしました。

半ヶ座

深い瞑想に入り精神統一。

半ヶ座

静けさの中で、あっという間に時間が過ぎていきます。

「なで仏」のご利益

なで仏

なでなで…。ご利益がありますように。

座禅が終わり、心が晴れ晴れとなったところで、せっかくだから五層まで上がってみることに。五層はご本尊である皇円大菩薩がまつられた宝輪道場。「空大」すなわち悟りを表す層ということで、真正面に座した仏様(皇円大菩薩)は「なで仏」といって、仏像に触れたその手で自分の体の同じ部分をさすると、痛みなどがやわらぐと伝えられています。また、二人で手をつないで仏様をなでると、縁結びにもご利益がある!とのこと。婚活中の友達に、さっそく教えてあげよう。

阿字観の修行を体験し、爽やかな気分で五重塔の階段を降りて戸外に出ました。五重塔を後にし、広い敷地を奥へと進み、突き当たりの階段を上ると、そこには大きくそびえ立つ大仏様の姿が!
さらにその先を行くと「展望台はこちら」との案内が。誘導されるまま、ゆるい下り坂を下っていくと…そこはまさに天国!有明海が一望できる絶景が広がっていました。いや?頑張ってここまで来た甲斐があった!すごく晴れた日には雲仙まで見渡せるとのこと。奥の院に来られたら是非、展望台まで足を延ばしてみてください。

庭

広い池には鯉の姿も。

大仏

階段を上がると大仏様に会えます。

展望台

有明海が見渡せる展望台。

《写経のご紹介》
276文字の「般若心経」を一字一字書き写すことにより、心を静め日常の喧騒を離れた、癒しと落ち着きの時間を得ることができる「写経」の体験もあります。
お問い合わせ・お申し込み先
蓮華院誕生寺奥の院
〒865-0065 熊本県玉名市築地1512-77 TEL:0968-74-3533
  • ※必ず事前にご予約をお願い致します。
  • ※時間・日程等、ご相談ください。

拝観料:大人 200円/子供 100円

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